20代女性におすすめの小説20選
1.「白夜行」東野圭吾
「白夜行」は、幼少期に悲惨な事件に巻き込まれた桐原亮司と唐沢雪穂の物語です。
事件以降、二人の人生は交錯し、互いに深く影響し合いながらも、直接的な接触は避け続けます。
彼らの過去の秘密と、それぞれが選んだ生き方が、徐々に明らかになる展開が緊張感を保ちながら進行し、壮絶な結末に向かっていきます。
ミステリーと人間ドラマが巧妙に交差する作品です。
桐原亮司と唐沢雪穂の複雑な関係と、それぞれが背負う過去の秘密に、引き込まれました。
彼らの生き様と選択がどのように現在に影響を及ぼすか、深く考えさせられます。
サスペンスフルな展開と感動的な人間ドラマが融合したこの一冊は、一度読み始めたら止まらない魅力を持っています。
2.「成瀬は天下を取りにいく」宮島未奈
滋賀県大津市に住む中学2年生の成瀬は、突拍子もない言動で周囲を振り回す変わり者。
「天下を取る」と宣言し、閉店間際のデパートに毎日通ったり、M-1グランプリ出場を目指したりと、奇想天外な行動を繰り広げます。
そんな成瀬に振り回されながらも、幼馴染や同級生たちは次第に彼女に惹かれていきます。
主人公の成瀬をはじめ、個性豊かなで魅力的なキャラクターたちが登場します。
彼らの織りなす温かい交流と、青春のきらめきに胸を打たれました。
成瀬の奇行と、彼女を取り巻く人々との絆を描いた、爽快なストーリー展開。
ストーリー自体は繋がっていますが、それぞれ短編なので読みやすいです。
笑あり、涙ありで、最後まで目が離せない。
心に響くメッセージと、爽快なストーリーで何度でも読み返したくなる作品。
青春時代の思い出を振り返りたい人にもおすすめです。
3.「ノルウェイの森」村上春樹
主人公のワタナベトオルが、大学生時代に経験した愛と喪失の物語です。
親友の死後、その恋人であるナオコと再会し、深い絆を築くものの、ナオコの心は次第に病んでいきます。
一方で、トオルは元気で独立心旺盛な緑と出会い、二人の女性の間で揺れ動きます。
1960年代後半の東京を舞台に、トオルが自分の道を見つけ、成長していく姿が描かれています。
村上春樹の『ノルウェイの森』は、愛と喪失、成長の物語です。
トオルの心の葛藤や成長は共感できるところもあり、深い感動を与えてくれ、愛についてより深く考えさせてくれます。
静かな絶望と希望が織り交ざる物語は、読む人に深い余韻を残してくれるでしょう。
特に、ナオコと緑という対照的な女性たちとの関係が、愛の多面性を教えてくれます。
村上春樹の美しい文体とともに、心に響く一冊です。
4.「君の膵臓を食べたい」住野よる
「君の膵臓を食べたい」は、病気で余命わずかな少女・桜良と、その日記を偶然見つけたクラスメイトの「僕」の物語です。
クラスでも目立たない「僕」は、桜良の秘密を共有することになり、彼女との交流を通じて次第に変わっていきます。
桜良の明るく前向きな姿勢に影響され、彼自身も成長し、二人の関係が深まる中で迎える切ない結末が、胸を打ちます。
住野よるの「君の膵臓を食べたい」は、感動と涙を誘う物語です。
桜良と「僕」の交流を通じて描かれる青春の一瞬一瞬が、美しく切ない。
桜良の前向きな生き方と「僕」の成長する姿勢は人生の大切な瞬間を考えさせてくれます。
友情や愛情、そして別れのテーマが心に深く響くこの作品は、心温まる読書体験を提供してくれます。
私は新幹線の中でこの本を読みました。号泣したのでやばいやつだと思われました。
5.「スキマワラシ」恩田陸
「スキマワラシ」は、都市伝説のような存在である「スキマワラシ」をテーマにした短編集です。
日常の隙間に潜む奇妙な出来事や、人々の間に現れる不思議な存在が描かれています。
恩田陸ならではの幻想的な世界観と、リアルな人間ドラマが融合した、どこか不気味で心に残る物語集です。
日常の中に潜む異質な存在に対する興味を引き立てる一冊です。
各話の背後に漂う不思議な雰囲気と、巧妙に描かれたキャラクターたちのドラマが、読者を物語の世界に引き込みます。
現実と非現実が交錯するこの短編集が、新しい視点や感覚を提供してくれるでしょう!
通勤時間やちょっとした空き時間にぴったりの、読み応えのある作品です。
6.「まだ温かい鍋を抱いておやすみ」彩瀬まる
「まだ温かい鍋を抱いておやすみ」は、現代社会で生きる女性たちの生活と心の葛藤を描いた短編集です。日々の些細な出来事から深い悩みまで、リアルな視点で描かれるキャラクターたちの物語は、共感と感動を呼びます。日常の中で見失いがちな大切なものや、自分自身との向き合い方を考えさせられる一冊です。
20代の女性にとって共感できるテーマが満載です。
日常生活の中で感じる不安や喜び、葛藤を描いたこの短編集は、読者にとって身近な問題を取り上げています。
彩瀬まるの温かみのある筆致が、登場人物たちの心情を繊細に描き出し、読む人に優しさと勇気を与えてくれます。
忙しい日常の中で少し立ち止まり、自分の心と向き合う時間を提供してくれる一冊です。
7.「その扉をたたく音」瀬尾まいこ
「その扉をたたく音」は、心に傷を抱えた少年と、それを支える大人たちの物語です。
両親を失った少年が、新たな環境での生活を通じて成長し、心を開いていく過程が丁寧に描かれています。
人と人との絆や、過去からの再生をテーマにした感動的なストーリーです。
人間関係の温かさと再生の物語です。
心に傷を負った少年が、新たな家庭での生活を通じて少しずつ心を開いていく様子が、読む者の心を打ちます。
成長と再生をテーマにしたこの作品が響く人は多いのではないでしょうか。
困難に立ち向かいながら前進する姿勢や、人々の優しさに触れることで得られる希望が、日常生活の中での励みとなります。
8.「さいはての彼女」原田 マハ
「さいはての彼女」は、都会での生活に疲れた主人公が、遠く離れた島で出会った人々との交流を通じて再生する物語です。
都会の喧騒から離れ、自然の中で新たな自分を見つける過程が美しく描かれています。
人々の優しさや自然の力に触れることで、主人公は次第に心の傷を癒していきます。
現代のストレスフルな生活に疲れた心を癒す一冊です。
都会の喧騒から離れた美しい島での生活を通じて、主人公が新たな自分を発見する姿が感動的に描かれています。
自分自身と向き合い、新たな一歩を踏み出す勇気を与えてくれるでしょう。
自然の美しさと人々の優しさに包まれたこの物語は、読む者に癒しと希望を提供します。
9.「蜜蜂と遠雷」恩田陸
天才ピアニストを目指す4人の若者たちが、国際ピアノコンクールを通じて成長していく姿を描く物語。
過去の栄光に囚われる元天才少年、母の死を乗り越えて挑戦する少女、音楽に対する情熱を持つ青年、そして謎めいた天才ピアニスト。
彼らが互いに影響し合いながら、音楽の頂点を目指していく姿が、感動と共に描かれています。
音楽に対する情熱と競技の厳しさが交錯する「蜜蜂と遠雷」は、
読者をピアノの音色と共に物語の世界へと引き込みます。
恩田陸の緻密な描写と、キャラクターたちの心の葛藤がリアルに伝わり、
読む者の心を揺さぶります。
特に20代の女性には、夢に向かって挑戦する姿や、
自己の成長を描いたこの物語が響くはずです。
感動と共に、何かを追い求める力を与えてくれる一冊です。
10.「さよならドビュッシー」中山七里
「さよならドビュッシー」は、ピアノの天才少女・香月遥が、家族を失う大火災に巻き込まれた後、再びピアノを弾くために奮闘する物語です。彼女の復活を支えるのは、幼馴染の探偵とピアノ教師。音楽とミステリーが交錯する中、香月遥が直面する過去の秘密と再生の物語が描かれています。
音楽とミステリーが巧みに融合した作品です。
香月遥の再生の物語と、彼女を取り巻く謎が読者を引き込みます。
夢を追い求める姿や、困難に立ち向かう強さに勇気づけられます。
音楽の美しさとサスペンスフルな展開が一体となったこの作品は、感動と緊張感を提供し、最後まで飽きさせません。
20代女性におすすめの小説一覧
No | タイトル | 作者 | 出版社 | ジャンル |
---|---|---|---|---|
1 | 白夜行 | 東野圭吾 | 集英社 | 小説(ミステリー、サスペンス) |
2 | 成瀬は天下を取りにいく | 宮島未奈 | 新潮社 | 小説(青春、現代ドラマ) |
3 | ノルウェイの森 | 村上春樹 | 講談社 | 小説(青春、恋愛、文学) |
4 | 君の膵臓を食べたい | 住野よる | 双葉社 | 小説(青春、感動) |
5 | スキマワラシ | 恩田 陸 | 新潮社 | 小説(短編集、幻想文学、ファンタジー) |
6 | まだ温かい鍋を抱いておやすみ | 彩瀬まる | ポプラ社 | 小説(短編集、女性文学) |
7 | その扉をたたく音 | 瀬尾まいこ | 集英社 | 小説(ドラマ、感動) |
8 | さいはての彼女 | 原田 マハ | 集英社 | 小説(ドラマ、ヒューマンドラマ) |
9 | 蜜蜂と遠雷 | 恩田陸 | 幻冬舎 | 小説(音楽、青春) |
10 | さよならドビュッシー | 中山七里 | 宝島社 | 小説(ミステリー、音楽) |
最後に。
いかがでしたか?
20代女性におすすめの小説を20冊紹介いたしました。
小説が好きな方も忙しくて最近本が読めていないという方にも、この記事が新しい小説の1ページをめくるきっかけになれましたら光栄です。
20代は学生の方も社会人として働いている方もいるかと思いますが、恋愛や仕事、人間関係の悩みを吹き飛ばすような素敵な物語に出会えますように。